2023/08/09

ごはんよりビール、花よりビールのスタッフY子さんがいる。16時間ファスティングということを続けている彼女の休日は、
前日の20時以降は食事をとらず、翌日のランチは美味しくビールを飲むために昼から遠征していたりするらしい。
ある時はハンバーガーにビール、ある時はクラフトビール。家の前に、なぜか呼び込んでしまったようにできた4.5人しか
入れないクラフトビールのお店では、珍しいビールの樽が並ぶなか、果物を材料にした季節ごとに変わるクラフトビール
がお気に入りらしい。そんなお店にいると、ビール好きの人達の情報が自然と耳に入る。
勤め先の場所を話していたら、あそこのビール飲んだことありますか?と聞かれたのが、新宿御苑にあるクラフトビールのお店
『ハイバリー』。どんなクラフトビールが飲めるのかたずねたところ、『サッポロ黒ラベルの生ビール』を一番おいしく入れてくれる
お店なのだと返ってきた。
つぎ方の違いが味を左右すると、YOUTUBEでつぎ方の作法まで身に着けているY子さん。ビール好きの人をそこまで唸らせる
圧倒的に美味しいビールがどうにもこうにも気になりビール好きのスタッフに声をかけて、みんなで、いざ『ハイバリー』となった。
それ何杯目?と聞けば、いやー何杯飲んだでしょう?と返ってきて、普段から瓶ビールを顔色も変わらずにスコスコ飲んでいる。
そこそこ飲んでるよなと横目で見ると、テンションだけが徐々に陽気になってくるスタッフのTERUさん。こちらも大のビール党。
生ビールはちゃんと管理の行き届いた店でしか飲みたくないという。生ビールは洗浄が命なのだとか、ちゃんとやっていないところで
飲むとせっかく汗まで流して楽しみにしていたビールへの欲求に水を差してしまうのだとか。間違わないように、たいていの店では
味が一定している瓶ビールを飲んでいる。年間を通してアベレージで好きなビールは黒ラベル。夏はスーパードライ。
生ビールならエビスビールというこだわり。そんな彼も、圧倒的に美味しい『サッポロ黒ラベルの生ビール』は
どんなもんだと気になりだした、いざ『ハイバリー』
『来週は、ビール半額ナイター』ですよ、とビールにひっかけて神宮球場へと、ヤクルトの応援へと、動員しようとするのはこれまた
ビール党のTETSUさん。ファンクラブに入るくらいのヤクルトファンと公言しているけれど、たぶん、神宮にはビールを飲みに行って
いるのではないかと思う。そう、確かにドームではなく空の見える、花火も上がってしまう神宮で飲むビールは最高に美味しい。
屋外ではないが、いざ『ハイバリー』
とはじめて『ハイバリー』に行ったのは1年前になる。
猛暑という言葉が似合う日が年々増えている気がするけれど、圧倒的に美味しい生ビールという選択肢があるだけで
ビール党員の気持ちは少し前へ向くようだ。『ハイバリー』でつい手に入れてしまったのは、10杯分の回数カード、
それを買えば1杯が安く飲める。カードには『男は黙って生ビール』と印刷されている。そう、店員さんを呼んでカードを差し出す
無言で出てくる粋さ。10杯ならある程度の人数で、すぐ飲み切ってしまうのだけれど、自分のカードを買うくらいに、党員一同すっかり店になじんている。
おすすめしてもらった通りこの店は、とにかく一杯目の喉ごし、グラスも泡もすべてがキーンと冷えた状態で入れられる
『サッポロ黒ラベルの生ビール』が圧倒的に美味しい。つい最近、ビール好きの間で都市伝説のように語られていた、昭和初期の
『錫管ビールサーバー』から注がれるビールの復刻をめざしてクラウドファンディングをした。錫管を通ったビールはさらに美味しくなった気がしている。
『人生を変えてくれたビールへお恩返し』と大きな志をもった店主の安藤耕平さんは来る人来る人に明るく声をかけてくれる。
ビールだけでなく、陽気なやりとりを楽しみにみんなが通ってしまう店である。
そんな店主とのやりとり、ビールを飲みながら、揚げたてのポテトを食べながら、時にスポーツ観戦などもしながらワイワイと語らう。
フードメニューに加わった燻製ナッツを食べては、『燻製ぐあいがやばい』『いくらでも食べれる』『このナッツがとくに美味しい』
『どこのナッツ?』『このナッツがとくに美味しい』あれその会話二度目とそんな話で盛り上がる。
週明け、会社で燻製ナッツをおもむろに取り出すTETSUさん。売っているお店が自宅の近所だと聞きだして、
わざわざみんなに買ってきてくれたようだ。やさしみ。
ビールをめぐるこんな会社のビール党員たち。仕事より真剣なのでは(笑) まぶしいかぎりなのである。
HIGHBURY / 新宿御苑